家族や自分自身の体調不良、公的手続き、子どものイベントなど、どうしても会社の休みが欲しいときは誰にでもあります。
しかし、周囲の人への迷惑や、甘えではないかと考え、結局休めない人も多いのではないでしょうか?
「お互い様」とは思いつつも、いざ自分が休むとなると、気後れしてしまいますよね。
この記事では、会社を休む理由や、休むときの注意点について解説しています。
また、「とにかく会社に行きたくない!」と苦しんでいる人にとっても役立つ情報をまとめています。
心置きなく会社を休めるように、知識を深めていきましょう。
どんな理由なら会社を休んで良い?
会社を休むか決めかねている人のために、一般的な休む理由をご紹介します。
ただし、それでも休んで良いのか不安が残る場合は、上司に相談してみることをおすすめします。

自分の体調不良
自分の体調不良だと、休みづらいと考えている人が多いです。
しかし、無理をして出社しても、職場の人に迷惑をかけてしまうため、思い切って休むことも大切です。
体調不良のなかでも、感染症や、仕事ができないほどの症状(発熱や腹痛など)がある場合は、会社を休みましょう。
”仕事ができないほどの症状”の判断が難しいかと考えられますので、基準を設けました。
- 症状の影響で動くことができない
- 症状が強く出ていて、仕事に集中できない
- 感染する危険性がある
以上の基準のいずれかに当てはまる場合は、会社を休むことを前向きに検討してください。
なお、感染症が疑われる場合は、「検査を受けてほしい」と頼まれる可能性があります。
動けそうなら病院などで検査を受け、結果を電話やメールできちんと報告しましょう。
子どもの体調不良による看護・看病
子どもの急な体調不良で、会社を休んでも良いのか迷いますよね。
結論から述べると、子どもの体調不良での看病が、休む理由として認められる可能性があります。
特に、看護休暇を設けている会社なら、柔軟に対応してくれるかもしれません。
まずは会社の上司や、勤怠管理を担当している人に相談してみましょう。
会社に看護休暇がなく、会社を休めない人は、他の家族や病児保育に頼ることを考えてください。
幼い子どもは急な体調不良が多いため、事前に周囲の人に相談しておくことが大切です。
家族や親せきなどの葬儀・通夜

葬儀や通夜などは、忌引き休暇が使用できます。
ただ、忌引き休暇は入社してから数か月経たないと使用できないこともあるため、確認しておきましょう。
また、家族の方が亡くなった場合は、上司など会社の人が葬儀に参列することがあります。
葬儀の日程や場所がわかった時点で、連絡をしておきましょう。
大きな災害や事故が起きている
日本で暮らしていると、自然災害は身近な問題です。
台風や地震、事故などで電車が止まったり、道が通れない場合は休むしかありませんよね。
状況を見て、可能なら会社に連絡を入れておきましょう。
連絡の際には、自らの安否も忘れずに報告します。
出勤の見通しが立たない場合は、その旨も伝えておきましょう。
休むと決めたら注意点を守ろう
休むことが決まったら、休むための行動をしなければいけません。
ここでは、会社を休むための連絡のしかたや、休むことによる罪悪感を軽減するコツなど、会社を休むうえで知っておきたい情報をご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
休む連絡をするときの注意点

会社を休むときは、一般的に直属の上司や勤怠管理の担当者に連絡をします。
忘れると無断欠勤になりますので、注意してください。
当日欠勤をする場合は、始業時間の10~15分前に、電話で連絡をします。
始業時間よりあまりにも早い時間に連絡してしまうと、会社の人のプライベートな時間に迷惑をかけてしまうことになります。
始業時間の10~15分前を守りましょう。
ただし、会社でルールを設けている場合は、そちらに従ってください。
休む連絡は、職場にとって重要なことです。
メールやチャットではなく、電話でおこないます。
電話なら確実に相手へ伝わりますし、スピーディーにやり取りできるからです。
休む罪悪感を軽くするコツ
休まざるを得ない理由で会社を休むのなら、罪悪感を抱く必要はありません。
「社会人として常識がない」
「他の人に自分の仕事をカバーしてもらうなんて甘えだ」
と言われることもあるかもしれません。
しかし、会社を急に休まなければいけない事態は、誰にでも起こりうることです。
気にしないようにしましょう。
ただ、休んでいる分、仕事を他の人にカバーしてもらっていることは事実です。
「しょうがない」で終わると、印象が悪く、次に同じようなことがあったときに、助けてもらえないかもしれません。
そのため、日ごろからあなたも、周りの人のカバーを率先しておこないましょう。
人から頼られやすくなりますし、自分も頼りやすくなりますよ。
もし会社のルールや雰囲気に反しないのであれば、休んだお詫びを用意しておくと良いでしょう。
軽くつまめるような、クッキーやおかきなどの個包装のお菓子が人気です。
ずる休みのリスク

「会社に行くのが面倒だなぁ」と考えてしまうことは、誰にでもあることです。
しかし、実際に面倒だからと会社を休む人は、なかなかいませんよね。
ずる休みはご存じのとおり、職場内での悪評につながります。
最悪の場合、解雇になることもあり得ます。
わざわざリスクのある休み方をせずに、有給休暇を利用しましょう。
ただ、有給休暇にはさまざまなルールが存在します。
事前に確認をして、休めるようにしましょう。
どうしても会社に行きたくないときは
会社を休みたい状態が何日も続き、改善が見られないときは、心身が疲れているサインかもしれません。
深刻な状況になる前に、早めの対応をしましょう。
ここでは、会社を休みたい気持ちに悩んでいる人のために対応方法をまとめています。
気持ちの整理をする

どうして会社を休みたいのか、まずはあなたの気持ちを整理してみましょう。
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事量や内容が自分に合っていない
- 疲れが溜まっている
- 大きな失敗が忘れられない
など、会社を休みたくなる理由があるはずです。
メモ帳などに現状を書き出してみると、今困っていることが見つかるでしょう。
まずは休みたい理由を知ることが、解決への第一歩です。
相談する
あなたの困っていることや悩みがはっきりしたら、誰かに打ち明けてみましょう。
上司や同僚、友人など、話しやすい人なら誰でも構いません。
自分以外の人に相談をすると、第三者の意見を聞くことができます。
悩みを解決するための糸口が見えてくるかもしれません。
身近な人に相談しにくければ、会社や公共の相談窓口を利用してみても良いでしょう。
親身に相談に乗ってくれるはずです。
もし、すでに心身に不調がある場合は、早めに病院へ受診しに行きましょう。
有給休暇などを利用する

休みたいと思うのは、疲れているからです。
疲れには心身のリフレッシュが効果的。
有給休暇などで会社を休み、自分の好きなことや趣味で気分転換をしましょう。
おすすめのリフレッシュ方法は、
- 旅行やショッピングなどの外出
- 家族や友人と会う
- 読書や映画鑑賞
などがあります。
健康に気遣って散歩にチャレンジするのも良いでしょう。
ただし、休日にゆっくりできるからといって、寝だめはいけません。
生活リズムが崩れ、逆に疲れてしまうことがあります。
休みの日にたくさん寝たい気持ちはわかりますが、いつもの睡眠時間のプラス1時間ほどに留めておきましょう。
異動や転職、休職を検討する

勇気のいる選択ではありますが、現状に不安がある場合は、異動や転職を考えてみましょう。
あなたの持つ悩みは、環境を変えることで解決するかもしれません。
求人を探すときはハローワークが一般的ですが、最近では転職サイトや転職エージェントなどのサービスが増えてきています。
転職のハードルは、以前よりもグンと下がりました。
ただ、異動や転職は大きな決断となりますので、慎重におこなってください。
また、仕事がつらく、憂うつな気分が消えない場合は、休職も一つの選択肢です。
仕事から一旦離れて、客観的な視点から冷静に現状を見つめ直しましょう。
会社を休むときは理由や注意点に気を付けよう

会社を休むと、職場の人に影響が出てしまうことは免れません。
日ごろから周囲の人に気配りをして、休みやすい環境を整えておきましょう。
また、気分が優れず、休みたい気持ちがある場合は、なぜ休みたいのかを考えてみましょう。
周囲の人に相談をしたり、気分をリフレッシュさせるなどの打開策を早めに講じておかないと、深刻な事態になりかねません。
「今日は会社を休みたいなぁ」という気持ちが長く続く場合は、心身が疲れているサインです。
一度立ち止まって、自分の心に寄り添ってみましょう。
コメント