「家の掃除をしないといけないことはわかっているけれど、行動するのが億劫」「物が多くて、どれから手を付ければいいのかわからない」。掃除が必要だとわかっていても、面倒に感じる方は少なくないでしょう。
ですが、掃除はちょっとしたコツや心がけを知ることで、克服できることもあります。ここでは、掃除をするメリットやコツについて詳しくお伝えします。
掃除をしないとどうなる?そのデメリットを解説

「掃除が面倒で、部屋が散らかりっぱなし」。掃除嫌いの方の中には、既に部屋が大惨事になってしまっている方もいるかもしれません。ですが、部屋を掃除しないまま放置することには、様々なデメリットがあります。ここでは、その悪影響について詳しくお伝えします。
アレルギーにかかりやすくなる
まず、部屋を掃除せずに放置すると、アレルギーにかかりやすくなってしまいます。部屋には目に見えないダニやハウスダストが存在しており、人は知らず知らずのうちにそれを吸っています。そのまま吸い込み続けていると、体が過剰反応し、アレルギー性鼻炎や喘息にかかりやすくなります。
ハウスダストやダニが多い場所
- カーテン
- 布団
- ベッド
- じゅうたん
虫が湧きやすくなる
部屋を掃除せず、そのまま放置していると、ゴキブリやコバエなどの害虫が湧きやすくなってしまいます。例えば、シンクを洗わず放置していると、ヘドロが溜まり、チョウバエが増殖することがあります。また、生ごみや飲み残しを放置していると、ゴキブリがニオイにつられて部屋に侵入することもあります。
虫が湧いたままの部屋で過ごしていると、不快感を感じ、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。また、一旦虫が湧くと駆除するのも大変なので、余計に苛立ちが募ってしまうこともあり得ます。
物が見つかりにくくなる

特に部屋が散らかっている場合、必要なものがすぐに見つからないといったデメリットがあります。例えば、朝の忙しい時にICカードや鍵が必要な時、いつまで経っても物が見つからず、イライラするどころか遅刻してしまう恐れもあります。物を決まった場所に置いていないと、欲しいものがすぐに手に入らないため、時間のロスにもなります。
掃除をすることにはこんなメリットがある!それぞれのポイントを知ろう
掃除をしないことには、虫が湧きやすい、物が見つかりにくいなど、様々なデメリットがあります。一方、掃除をすることには、無駄な出費を抑える、集中力を上げるなど、意外な効果にも期待できます。ここでは、掃除をするメリットを紹介します。
物が見つかりやすくなる
掃除をすることのメリットとして、物が見つかりやすくなることがあります。掃除をすると、無駄なものを棚や押し入れにしまうため、欲しいものがすぐに見つかりやすくなります。また、よく使うものは決まった場所に置くと、すぐに取り出しやすくなり、探し回る時間を節約できます。
集中力が高まる
部屋を掃除すると、不要なものが視界に入らなくなり、集中力が高まりやすくなります。例えば、リビングにゲーム機をたくさん置いていると、そちらに気が向いてしまい、勉強や読書に集中しにくくなってしまいます。ですが、物を棚などにしまっておけば、目の前のことに意識を向けやすくなります。
無駄な物を買わなくなる
部屋を片付けることには、無駄な物を買わなくなるといったメリットもあります。物が多いと、既に買ったはずのものが見つからず、誤って新しいものを買い足してしまう恐れがあります。さらに、部屋が散らかった状態で新しいものを買い足すと、余計に部屋が物で溢れてしまい、物の管理が難しくなります。
ですが、部屋を片付けると、必要なものがすぐに見つかるので、余計なものを買わずに済みます。また、部屋が綺麗な状態を維持していると、「余計なものを買ったら、部屋が散らかるから」と物を買わないよう意識するようにもなります。
部屋を綺麗にするコツは?苦手を克服するためのコツを紹介!
部屋を掃除することには、集中力を高める、余計な出費を抑えるなどのメリットがあります。ですが、いざ掃除しようとすると何から手を付ければいいのかわからない、という方もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、ここでは掃除のコツを詳しくお伝えします。おすすめの掃除道具や掃除の手順を紹介するので、是非参考にしてみてください。
掃除道具を用意する
掃除をする際は、まずは必要な掃除道具をそろえましょう。「雑巾と掃除機さえあれば、とりあえずは掃除できるだろう」と思う方もいるかもしれませんが、トイレや浴室などを掃除する際には、専用のクリーナーも必要です。それぞれの部屋に合わせて道具を使うことが大事です。
掃除道具をそろえる際、高価なクリーナーを買う方もいるかもしれませんが、必ずしもそうする必要はありません。掃除道具は消耗品なので、比較的安価なものでも十分です。掃除道具を買う際は、コストも考えておくと余計な出費を抑えられるでしょう。
それぞれの部屋に適した掃除道具
- リビング:掃除機、ワイパー、ちりとり
- キッチン:雑巾あるいはクリーナー、重曹、スポンジ
- 浴室:スポンジ、クリーナー、洗剤スプレー
- トイレ:クリーナー、洗剤スプレー、ブラシ
- 玄関:ほうき
- 家具:乾いた雑巾と濡れた雑巾、洗剤スプレー
※雑巾の代わりに、マイクロファイバークロスを使うのもおすすめです。
時間と目標を決める

掃除が決まったら、「~時までに終わらせる」と時間を決めましょう。時間を決めずに掃除をしていると、あれもこれもと意識が回ってしまい、掃除が中途半端になってしまいます。また、無制限に掃除をしていると、片づけたい物が次々と見つかり、延々と掃除をしてしまうことになります。
掃除をする際は、何となくで始めるのではなく、「今日はこの部屋を掃除しよう」「掃除機だけでもかけよう」と目標を決めることが大事です。1日で全ての部屋を掃除できない場合は、部分的な掃除でも構いません。時間と目標を意識しながら、効率的に掃除ができるようにしましょう。
- 「~時までに終わらせる」(30分~1時間半までなら、無理なく続けやすい)
- 「この部屋を掃除する」(はじめに掃除をする部屋を決めると、集中しやすい)
一つずつ順番に掃除する
時間と目標が決まったら、それぞれの部屋を掃除しましょう。掃除をする際に心がけたいのが、順番に掃除することです。リビング、浴室、トイレなど、各部屋を集中的に掃除すると、一つ一つ綺麗に片付けられます。もし時間以内に掃除しきれなくても、一つの部屋で完結するので、次から再開しやすくなります。
一方、リビングとトイレを交互に行き来し、部屋を同時に掃除すると、移動に手間がかかってしまいます。また、必要な物を探しているうちに、別の部屋が気になり、その場所の掃除を始めてしまうこともあるかもしれません。元々の掃除を中断すると、どんどん後回しにされ、いつまでも片付かなくなってしまうので、できるだけ順番に掃除しましょう。
OK例
- 部屋を順番に掃除する。リビング→浴室→トイレなど
NG例
- 部屋を交互に掃除する。リビングと浴室を行ったり来たりするなど
高い所から低い所の順に、掃除する
掃除をする際は、高い所から低い所の順で掃除をすることも大事です。低い所から掃除してしまうと、高い所に積もったホコリが落ちてしまい、せっかく綺麗に掃除してもまた掃除をしなくてはならなくなります。
「床が汚れているから、先に掃除機をかけよう」と思いがちですが、まずは上の家具を拭くことから始めると、二度手間を防げます。また、家具の掃除をする際は、思い切り払うとホコリが舞ってしまい、空気が悪くなってしまいます。そのため、そっと床に向かって落とすようにして払うか、ホコリを雑巾でからめ取るように心がけましょう。
掃除をする順番
- 家具(棚、電子レンジ、机、椅子など)から床へ、ホコリを優しく落とす
- 最後に床を掃除する
全て掃除しきれない場合は、日を分けて掃除する
掃除をしていると、思ったより物が多い、ホコリが溜まっているなどの理由で、想定よりも時間がかかってしまうことがあります。その場合は、1日で終わらせようとせず、日を分けて掃除をするようにしましょう。
掃除は、こまめにするのが理想的です。一度にどれだけ綺麗に掃除しても、数週間後にはホコリが溜まってしまいます。一度に全力で掃除をしようとすると、「あれだけ時間をかけて頑張ったのに」「また全力で掃除しなければならない」と落胆してしまいがちです。部屋は基本的に汚れるものとして捉え、日常的に掃除をする方が、ストレスもかかりにくいでしょう。
- 1日で掃除が終わらない場合は、日を分けて掃除する
- 一度に一気に片付けるのではなく、こまめに掃除をするとストレスがかかりにくい
スッキリとした部屋で、快適に過ごそう

掃除は面倒な作業です。何もしなくても綺麗になっていく部屋があればそれに越したことはありませんが、現実はホコリやゴミが溜まっていくものです。アレルギーを防いだり、必要な物を管理するためにも、掃除は定期的に行いましょう。
掃除をする際は、一度に一気に終わらせようとするのではなく、こまめに取り組むことがポイントです。また、掃除は「~時までにこの部屋の掃除を終わらせる」など、時間と目標を決めるとテキパキ動きやすくなります。計画的に掃除をし、できるだけ清潔な部屋を保つように心がけましょう。
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